スタンドアップパドルボード

SIC x12.6TWC サップ界のフェラーリは伊達じゃない

TWCはタフウッドカーボンの略です。コストを抑えるために開発されたのだと思いますが、フルカーボンに比して重く頑丈な作りを感じます。

「もう少しワイドで安定感のある速いオールラウンドフィットネスやレースボードを望むならX12.6がそれです」と謳われていますが、TWCはレースボード向きではありません。29インチ幅と安定感は高いですがスピードと両立していません。幅もさることながら重いので、安定感と頑丈さの代わりにスピードを犠牲にしたと感じます。フィットネスはやらないので、重心を下げるために窪んだデッキが向いているのかわかりませんが、重くて頑丈な作りはオーバースペックだと思います。

オールラウンドの一般的なサイズは10~11フィート前後だと思いますが、波乗り重視なら、より短め、クルーズ重視なら、より長めのボードが求められると思います。私の技術ではTWCで波乗りするのは難しかったです。そういう意味でTWCはレースでもオールラウンドでもなくクルーズ用のボードではないかと思います。

クルーズ用、とりわけ釣りに向いたボードです。というのも消波ブロックの近くを攻めていて、いつしか風に煽られブロックに打ち付けられても塗装こそ剥がれますがヒビ一つ入りません。デッキ前部にあるネットは何かと重宝しますし、抜群の安定感でチョッピーな波を潰しながら走れます。

SIC独特のフォルムなんだと思いますが、ロッカーが小さい(反りが小さい)うえにノーズが重いので、フラットウォーターでは水を切りながら滑るように走ります。海では、波を被りながら進むか、後ろ目に立ってノーズを浮かせて波を潰しながら進みます。

なのでSICはフラットウォーターでこそ最大限にパフォーマンスを発揮すると思いますが、意外に海で見かけることも少なくないです。かく言う私も専ら海で使用しています。理由は12.6サイズで安定感があり、デッキにネットが付いているボードがこれしか見つけられなかったからです。

波を切りながら走るノーズも気に入っています。SUP界のフェラーリと称される赤と白のデザインに惚れたのも否定できませんが。
というわけでTWCは釣り的クルーズボードとしてお勧めできる一枚です。