時計

FORTIS(フォルティス) ブラックアウト 595.18.158.1

パイロットウォッチとしてはマイナーな印象はありますが、1912年設立の正統派ブランドです。伝説の始まりは1926年、バーゼルフェアに出品された世界初の量産型自動巻き腕時計「ハーウッド」の誕生だと思います。自動巻き腕時計の実用化がどちらが先だったかロレックスと血で血を洗う争いの末、フォルティスが世界初と認められたと言われていますが、腕時計の歴史においてこの偉業に最も貢献したのはフォルティスと手を組み自動巻き機構を開発したイギリスの時計技師ジョン・ハーウッドに違いありません。彼が開発した半回転ローター式自動巻きはシーソーに着想を得たと言われています。因みにロレックスが開発したのはパーペチュアル機構とも呼ばれる全回転ローター式自動巻きです

Fortis(ラテン語){形} 1:強い 2:確固たる 3:勇敢な

過酷な環境下での使用に耐えうるタフな時計を作り続けるブランドにふさわしいブランド名です。フォルティスのパイロットウォッチは世界最高高度記録をつくり、世界60以上の飛行部隊で採用されています。宇宙計画ではアメリカがオメガを採用したのに対し、ロシアはフォルティスを採用しました。1994年ミール計画以降、フォルティスが地球軌道を回った数は10万回を超え、確固たる地位を築いています

ここまでは前回のB-42と同じ前書きです。ブラックアウトとは宇宙船が帰還する際の大気圏突入時に地上と交信が途絶えることを意味しています。宇宙との関わりの深いフォルティスならではのモデル名です

このモデルは2006年に発表された初期型になります(見出しは二世代型の現行モデルです)。12時位置のインデックスと針を除き、他は真っ黒です。文字盤は艶消しですが、数字は艶ありになっています。正面から見れば数字を読み取ることはできますが、見る角度を変えると真っ黒ではありますが、スーパールミノバの針が際立っているので瞬時に時間を把握するには向いています。それこそがフォルティスの狙いだったのではないかと思います。ケースもブレスも黒のPVDコーティング。ブランドロゴさえも黒です。ブラックアウトにふさわしいデザインです

現行モデルは二世代目でブラックアウト2と名付けられました。曜日と日付表示が付きましたが、ここも真っ黒です。ただ、風貌は両面無反射サファイアクリスタルが採用されているので、見る角度によって文字盤が見えづらいということはないと思います

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