メンタルヘルス

40代 鬱 TMS(磁気刺激治療)は効果があるのか行ってみた

TMS(磁気刺激治療)は保険がきかず、機器を導入している診療所も少ない。金額は調べた限りでは1回あたり4千円から9千円とまちまち。10回から30回受診して効果を感じるらしいです。単純に計算すると診療所により4万から27万かかることになります。

そもそもTMSとは何かですが、鬱患者の脳の特徴として前頭前野と扁桃体の代謝が落ちている傾向があることから、磁気刺激を与えて代謝を上げるとあります。具体的にはセロトニンの分泌を促すらしいです。が、知り合いの鍼灸師曰く、セロトニンの9割は内臓で分泌され、脳で分泌されるのは1割程度とのこと。つまり、内臓での分泌を促した方がより効率的ではないかと。この程度の予備知識をもってTMSを扱う診療所に行ってみました。もちろん1回4千円の診療所だ。やることは同じはずです。

医師の問診の前に助手から幾つかのヒアリングを受けました。意外な質問だったのは、鬱が治ったら何がしたいかという問い。答えに随分悩みましたが、それもそのはずで、特に無かったので。やりたいことは今やっています。病気だから出来ていないことなど思い当らないと回答すると、それではやっていることは何かと更に尋ねるので、仕事もしているし、息子とも遊んでいるし、海にも出ているし、旅行も行っているしと答えました。

そして医師の問診。30代半ばと思しき女医で、名札には副院長とあります。若いのに優秀な人だと感心しました。女医は、難しいですねと困っていました。TMSは急性期には効果を発揮するが、私は回復期なので効果を実感できないかもしれないと。というのも何をもって効果があったと感じることができるかが私の場合無いのではないかということでした。このとき先の助手の質問が頭をよぎりました。治ったらやりたいことが沢山あれば、それができるようになったということで効果を実感できるが、特に無いという私は目標になるものが無いということではないだろうかと。

減薬を望むかと訊かれたので、必要なものを飲んでいると思っているので望まないと答えました。女医は、通院している診療所はとてもバランスのよい処方をしている。こういう組み合わせもあるのかと勉強になったと感心し、受診の判断を私に委ねました。発症して4年半。未だゴールは見えていない。あと一年かかるとして、それが半年になる可能性はあるかと訊いてみました。女医は、半年後に何ができる状態になっていたいかによると答えたので、私はつまり目標が立てられないので判断が難しいということかと納得してしまいました

ですが、あとから思えば、その目標は完治だったかなと。そう言えば良かったと後悔しました。私は相手の意を汲もうとしすぎて自己解決する傾向があります。このときもやってしまったのです。とはいえ実際は、女医は余り意味が無いと考えているのではないかと思いました。

それでも試してみたいとは思いましたが、当面予約がとりづらいと分かって諦めました。良心的な医師だったと思います。効果は期待できずとも試したいという患者の背中を押すでもなく、最後は今の治療を継続するのが良いと思いますと私を送り出してくれました。

というわけでTMSの効果をレビューしようと思っていたのですが残念ながら書けなくなってしまいました。ただ、自分が回復期におり、TMSは回復期の患者には効果が期待できないと分かったのが少ないながらの収穫でしょうか。